2020年6月14日日曜日

Red Letter Day vol.16によせて

本日発表になりました。久しぶりにライブを企画します。
"Red Letter Day vol.16"と題しまして、6/28(日)19時より帯広studio RESTから無観客ライブ配信を行います。toiletとA Quiet Eveningのツーマンです。

今回はツイキャスを使ったプレミア配信で行います。
チケットはこちらのリンクから↓

チケットは500円で、購入してくれた人だけが見られるシステムとなります。アーカイブは2週間後の7/12(日)まで残るので、リアルタイムで見れない方も安心してください。また、諸経費を除いた収益は会場であるstudioRESTに寄付します。新しい挑戦で、我々もドキドキしていますが、リハーサルを重ねてかなり手応えアリです。よろしくお願いします。


2月からライブをはじめ人との接触がなかなかできない状況が続く中、楽しみにしていたイベントもできなくなり、しょんぼりした期間もありましたが、僕らは元気です。4月と5月合わせて4本のライブが中止となり、企画していた2つのイベントも開催できませんでした。今回のコロナウイルスに対応する業務を行なっているメンバーもいたので、4月から5月初旬までは練習もできない期間が続き、配信ライブのお誘いもいただいたのですが、そんな事情でお断りしてました。せっかく誘っていただいたのにすみません。

そんな中で「ライブハウスの支援にできることは何か」と考えていました。そして、どうせやるなら自分たちが楽しくて、観客も楽しくて、少しでもライブハウスの利益にもなって、かつ継続できる方法にしたいと思った。そもそも何のためにバンドをやっていたのか?と考えたら、やっぱり自分たちの演奏を誰かに聞いてもらうことが楽しかったわけで、まずは自分たちが楽しみたいと思った。で、カメラとか機材を色々と買い揃えて、毎週末RESTを午後から占拠してテストをやらせてもらって、1ヶ月以上かかってようやくここまでこれました。できるだけ自分たちの力でやろうと頑張ってみましたが、RESTにもたくさん助けていただきました。
 
今回の売り上げは出演バンドとカメラマンへのギャラなど、経費を除いた収益は会場に寄付します。利益が出なくても利用料は会場にお渡しするのですが、RESTの場合かなり良心的な金額なので、できれば売上をたくさんあげて少しでもライブハウスの力になりたい。という思いです。そもそも過去の14回全て赤字のイベントなので、寄付できるかどうか微妙ですが...笑。カメラ4台駆使して、良い演奏しますので、ぜひ楽しみにしていてください。

というわけで、別に慈善事業でもないし、かと言って利益のためでもない。やりたいからやるだけです。バンドもライブハウスも、お客さんも楽しい時間を作りたいだけです。
toiletのライブ見るの楽しみだなぁー!!!

2020年6月2日火曜日

色の違い


 The Middle of Hearts ツアーの記録として毎月書いていたブログでしたがツアーファイナルが中止になり、目的がなくなり、バンドとして表立ったアクションもなかったので更新してなかったのですが、どうしても書いておきたいことがあったので、更新します。
 
 アメリカでGeorge Floydさんが警察によって殺害された事件と、人種差別への抗議についての内容です。

 僕はこの事件を知ってからずっと心の中でモヤモヤが晴れず、このニュースやそれに対するいろんな人のSNSやブログでの意見を読んでいました。日本(特に僕の住んでいる北海道)では、人種による差別を目撃する機会は多くはありません。しかし、差別は確実に存在し、多かれ少なかれ、僕はそれに触れる機会がありました。他人事ではないから、自分の思いや体験を記しておきたかったので、このブログを書いています。そして、黒人のみならず、人種の差別がなくなる世界はきっと日本人である僕らにとっても、住みやすい世界になるハズだと思います。


 僕は高校生の頃に同じクラスにやってきた留学生と仲良くなった。今回の事件でずっと忘れていた彼との思い出がフラッシュバックした。彼はアジア人で、日本人と同じく黄色人種。見た目はほとんど変わわない。英語・日本語・母国語と3〜4の言語を話せ、日本語もとても上手だった。しかし、彼はクラスにあまり馴染めていなかった。文化的なバックグラウンドの違いもあったと思うけど、今思うと違う国の人間である彼は少し遠巻きにされているような印象だった(もう10年前のことなのではっきり思い出せないけど..)。僕は彼と席が近くて、なぜかとても仲良くなった。僕はロックが好きでギターを練習してたけど、バンドを組む機会に恵まれず、悶々とした生活を送っていた。そんな中、彼から「YUIの”チェリー”をギターで弾き語りしたい!ギターを教えて欲しい!」とお願いされた。彼はピアノが上手だったので、僕は代わりにストレイテナーの”SIX DAY WONDER”のピアノの弾き語りを教えてもらった。昼休みや放課後になるとピアノの前にギターを持って集まり、練習をした。お互いに曲が弾けるようになって、どんどん仲良くなった。僕は当時海外のロックバンドをたくさん聞いていてFOO FIGHTERSの”BEST OF YOU”が好きだったので、その和訳を教えてもらったり、彼の視点から見る日本のアーティストの歌詞の深さについての考察などを聞き、短い時間ではあったけれどお互いのことを理解しあえていたと思う。彼との時間はとても楽しかった。しかし、同時にクラスで何となく馴染めていない感じが、そこに漂う雰囲気が悲しかったし、そこに飲まれてしまいそうになる自分がいたことも覚えている。彼が帰国してからは連絡を一度か二度取り合って音信不通になってしまった。

 2度目の体験は大学の研究室。ある日、アジア人の留学生がやってきた。彼女はとてもコミュニケーションの上手な人で、すぐに研究室の女子と仲良くなって、研究室の仕事にもとても熱心だった。僕よりも研究室に馴染んでいたかもしれない。それくらい人柄も良くて、非の打ち所がない人物だという印象だった。ある日研究室で仕事をしていると、僕の同期が彼女のいないところで「〇〇人はどうも信用ならない」とびっくりするような発言を平然と放った。彼は普段はとても温厚で静かな人物だったので、その発言を聞いて僕はとても驚いた。それと同時に、国の違いだけでこんな偏見を持つ人がいることも実感した。その発言には留学生を一人の人間として見ず、「〇〇国の人間」とした大きなくくりでの偏見があった。愕然とした。もしかしたら彼は軽いジョークのつもりだったのかもしれない。けど、僕はびっくりし過ぎたのと、彼との間に目に見えない大きな壁を感じて、その発言に対して何も返答できなかった。軽く受け流してしまった。ジョークとして許される発言ではなかったと思うし、そこで何も言えなかったことがずっと心の中に後悔として引っかかっていた。なぜあの時、僕は彼女をかばうことができなかったのだろうか...。その矛先を自分に向けて欲しくなかったから。自分を守りたかったからだ。そこに差別は存在していた。


 僕は中学生の頃からロックミュージックが好きだ。のめり込んで、その音楽の歴史を辿りたくてブルースを聞いたり、ジャズを聞いたりした時期があった。そこで知ったのはロックはもともと、黒人奴隷から生まれた音楽だということ。苦しい労働や差別の中から生まれる怒りや悲しみを吹き飛ばすための音楽。その時代の彼らへ思いを馳せてみたりした。10代の頃の僕は大勢の人の中にいる時にいつも疎外感を感じていた。そんな僕は余計にロックが好きになった。虐げられた人間を解放してくれる音楽だと思った。ロックに救われたから、その大好きな音楽の背景となる問題。他人事にはできない。何百年も続く人種差別の問題の中で、彼ら彼女らがずっと不当な扱いを受けていた。それが今爆発している。そのことは日本人も理解するべきだと思う。その怒りと悲しみを想像すること。その問題の大きさを感じることも必要だと思う。暴力を伴う講義は許してはいけない。けれど、押さえつけたり、抗議活動を批判して終わらせてはいけない。それで解決なんてする訳がない。
 

 まとまりのない文章になってしまったけど。今回の人種差別の話だけではなくて、コロナウィルスの感染拡大によって今いろんなものの在り方が変わろうとしている。政治も経済も。ネットが発達した今、既得権益に絡む様々な問題、資本主義経済の在り方。どんどん浮き彫りになって目の前に現れている。28年間生きてきた中で一番大きな変化を感じる。僕らは漏れなくその当事者であり、今は世界が良い方向に向かうために考えるべき時だと思う。自分一人にできることは小さいけれど、今ここに書いておきたかったので書きました。自分の心で受け止めて、自分の言葉で述べていくべきだと思った。

 とにかく、あらゆる差別のない世界を望みます。みんなが幸せな方がいい。また国境も立場も、人種も、言語の壁も越えて、いろんな人と笑顔で話したり、音楽聴いたりしたい。